浦安舟大工技術保存会 P2 

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 現在、私は浦安舟大工技術保存会に所属しています。保存会の皆様とお付き合いを始めたのは、実は「青べか紀行」を書くにあたって浦安の町をマウンテンバイクで走り回っていた頃の事です。ある日、舟だまりで地元のオジサンと話をしていたら、「今、資料館でべか舟を作ってんべっ」‥??。
 持ち前の好奇心がこれを放っておくはずがなく、早速その資料館に向かったのです。「驚いた〜っ」が正直な話ですし、「ビックリした〜っ」と云うのもホンネでした。なんとオジサン達がべか舟を作っていたのです。
 
 昭和46年に漁業権を放棄して以来30年ぶりに鋸をひき、のみを使い鉋で削り?手が勝手に動くのだそうで大したものです。
 元舟大工の方・元漁師の方等々それこそ貴重な技術とノウハウ、当時の生活の様子等、非常に私を引きつける「何か」がありました。  私はこの伝統技術にハマッテしまって、お付き合いするにつけこうした伝統ある技術をもっともっと市民に知ってもらう方法はないのだろうか?と考えたものです。
 

 

 暫くこの舟大工の話をしてみましょう。現在、この浦安には元舟大工がたったの三人になってしまいました。1人は親方で名前は宇田川信治さん、屋号は勘兵衛で「かんべ」と云います。年齢は76才(平成14年)です。(以後「勘兵衛さん」と呼ぶ)
 二人目は勘兵衛さんの実弟で名前は宇田川彰さん、この方は屋号は無い。勘兵衛さんは「どけんや」と呼んでいます。宇田川彰さんは (株)宇田川土建の社長さんだからです。年齢は66才です。  
 三人目のお名前は「生井俊夫」さんと云います。この方は他の舟大工の親方の下で働いていたので屋号はありません。年齢は76才です。勘兵衛さんと生井さんは
70を超えているし、唯一若い舟大工と云っても66才です。 浦安舟大工技術保存会 の会長は現在は宇田川彰さんであ。生井さんはこのところ腰を痛めているので、実務はこなせない。勘兵衛さんも無理が出来ない歳なので、実際に舟を作れるのは「どけんや」こと宇田川彰さんのみです。

若いころの勘兵衛さん

若いころの宇田川彰さん

参考文献:1993年 浦安市教育委員会発行「浦安のベカ舟」