右の写真は03年5月に撮影した夕立のあとの虹です。キレイですね!

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子供のわがままと食事のこと。

 2006.6.2(金)日経夕刊からの情報ですが、先生の8割が「小学校一年生はわがままになった」と回答しています。

 東京都板橋区の教育委員会が2002年に区内の小学1、2年生の先生約220人に「最近の小学一年生の問題」について尋ねたところ、「わがままを言う子が増えた」との答えが最も多く80.9%にあがりました。
 次いで「攻撃的な言葉を言う子が増えた」との答えが75.8%、「すぐに殴る、けるなどする子が増えた」が68.4%で、暴力的になったと考える先生が多くいたそうです。詳細は下記。

●最近増えたと思う小学1年生の問題(単位%)
  わがままを言う           80.9
  攻撃的な言葉を言う        75.8
  すぐに殴る、けるなどする     68.4
  すぐにパニックになる       66.5
  他人の品物を勝手に使う     60.9
  やりたくないと動かない      60.5
  気持ちが通じない          54.0
      (注)東京都板橋区の小1,2の先生が回答

 原因については・・
「家庭でのしつけができていない」が89.3%
「何でも自由にという社会的風潮がある」が68.8%
と1位、2位を占めました。
同教育委員会は「この傾向は今も変わらない」とみています。

 この原因の影響かどうか判りませんが、ちょっと気になる情報があります。これはNHKで放映していましたが、最近の子供の食事に次ぎのような例があるそうです。
1.[バラバラ食]・・ある日の夕食
   とうもろこし
   いちご
   コロッケ      等、何の脈絡もないメニューです。
2.[好きなモノだけ食]
   たこ焼きだけ・・
   インスタントラーメン
   インスタントやきそば
   こんびにおにぎり
   ハンバーグ
   ご飯と菓子パン 等、自分の好きな食事しか摂らない。
3.[カタヨリ食]
   ら〜めん+リンゴジュース
   カレーライス+コーラ 等、好きな食事の組み合わせ。

 などなど、我々の世代から考えるととんでもない内容の食事となっています。この結果どんな現象がでるかと云うと・・
  ・便秘の発生・・調査した小学生の52%が毎日お通じがない。
  ・骨粗しょう症になりやすい。
  ・生活習慣病として糖尿病、あるいは高脂血症になる。

 まるで大人の成人病そのままではないでしょうか?


 ある小学校の生徒の朝夕の3500食を調査分析した結果、肉・砂糖・脂質が過剰で、野菜・イモ類が不足していることが判明しました。
繊維質の食事が少ないのが、便秘につながっているのでしょう。


  また朝食をとらない子供も多いそうです。
日本スポーツ振興センターの調べでは、小学生の16%、中学生の20%が朝食を摂っていないとのデータがあります。
 これはどんなことになるかと云うと、前日の夕食からその日の朝食を抜いて、昼までの長時間エネルギーの補給無しで経過した場合、代謝能力の低下につながることが判っています。
 そうすると体は「飢餓状態」であると脳が判断し、脂肪として蓄積してしまいます。この結果肥満につながってしまうのです。


  また朝食なしの実験では1週間後は代謝が低下し、体の能力が13%低下したと云う調査結果も出ています。
 これは重大な問題で普通、代謝は中年になって低下してきますが、子供のうちから朝食抜きだと体は早めに老化してしまいます。
 事実、子供の運動能力が低下しているデータが公表されていることはご存じでしょう。別の調査では肥満が20年前の1.5倍、やせは同2.6倍に増加しているそうです。

What's New P9

 朝日新聞6/9朝刊によると、学校で朝食を出す動きが出始めたと報道しています。そこまで学校で・・、との意見があるものの、目の前にお腹をすかせた子供がいる以上、家庭にまかせられない・・との判断からだそうです。

 また、6/10の日経夕刊には英国の事情について次のような記事が出ています。「公立小・中高等学校内でのジャンクフード(チョコレート・ポテトチップス・清涼飲料水等)の販売機の設置と販売を禁止するジャンクフード規制を教育相が発表した」との内容です。
 その理由として、2歳から10歳までの肥満と診断された子供の割合は1995年は9.6%だったが、2002年には15.5%に増えているからだとしています。
 この傾向が続くと2020年には子供の半分が肥満になり、その多くが親より先に死亡する可能性があるとしています。
 そもそも1980年代に当時のサッチャー政権が、規制緩和の一環として学校給食制度を民営化したことにより、公費での給食が廃止されるともに栄養基準が無くなりました。
 これにより構内での自動販売機が野放しになり、子供は学校でも家庭でもジャンクフードを日々食べるのが当たり前になったと云われています。英国では今後どのように対応していくのか、キッチン再建も時間がかかるし・・、大きな課題を抱えています。

 ところで皆さんは「食育」ってご存じですよね。その食育についてちょっと触れてみます。
 昔の日本の家庭では、2〜3世代同居が当たり前の毎日の食生活の中で親から子へ、子から孫へと食に関わる基本を伝えることが当然のようにできていました。しかし現代では、核家族化や家族内での生活リズムの不一致から、あるいは親の都合、子のワガママの放任から食の知識・技術が伝わらなくなってきています。さらに豊富な食料事情が食の乱れを生み出しています。

 食は人間の健康、生活、精神にいたるまでの、人間として生きるために必要な基盤です。「生きることは食べること」なのです。食生活が乱れると云うことは、生きる力が損なわれてしまうことにつながるのです。こうした食の乱れを正し、食の知識を引き継いでいくために必要なのが「食育」なのです。

 食育とは、食を通して生きる力を育むと云うことです。正しい食習慣を身につけることは、単に望ましい食事をとることだけでなく、家族の絆を深め、更には自立した食生活を営むための基本的な力を育むことにつながります。

 毎日の献立を決め、食材をそろえ、調理し、片づけを行うまでの一連の作業すべてが「食育」となるわけです。こうした一連の作業を行う中で、調理技術や、食に関する知識、マナーが身につき、それが「人間として自立して生きていくための力」となります。
 そして最近注目されている脳の活性化(前頭前野)にもつながるのです。

 また、食物を作っている人、それを捕っている人たち、つまり生産者への感謝の気持ちも芽生えます。子どものときに安易な食生活しか体験しないと、このような食を通して身につけるべき内容が、欠落してしまいます。
 それをふせぐには親がまず、毎日の食生活を大切に思い、適切な食事作りを行うことが必要です。そして同時に食事作りに子どもたちを参加させることが大事です。

 2005年6月に食育基本法が成立しました。国民一人一人が食についての意識を高め、自然の恩恵や食に関わる人々のさまざまな活動への感謝の念や理解を深めること。そして、食に関して信頼できる情報に基づく適切な判断を行う能力を身につけることによって、心身の健康を増進する健全な食生活を実践していくことが推進されています。

 食育は、子どもから高齢の世代までのあらゆる人たちに必要なものです。とりわけ次世代を担う子どもたちに対する食育は、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育む基礎となるものです。

お父さん、お母さん、いかがですか?
キチンと家庭でのしつけができていますか?
何でも自由に・・をはき違えて子供のいいなりの食事をさせて
いませんか?、あるいは親の都合で朝食を作らない・・となって
いませんか?

「早寝・早起き・朝ご飯」を心がけましょう!
              
            最近気になる社会現象です。

子供のわがままの話し。