冥王星が惑星から降格した話し。

  さらに冥王星の軌道周辺にドーナツ円盤状に小天体が集まる「エッジワース・カイパーベルト」。1992年以降これまで計千個以上の小天体が発見されましたた。このカイパーベルト円盤は太陽から30〜50天文単位(1天文単位は太陽と地球の距離)の範囲にわたり、40天文単位前後に存在する冥王星はカイパーベルトの代表格という位置づけが見えてきました。

 カイパーベルトの中に「冥王星より大きな星が見つかるのも時問の問題」と言われ、実際に昨年、米カリフオルニアエ科大学は「第十惑星」を発見したと発表しました。これが「2003UB313」です。これを機に惑星の定義を求める声が高まり、冥王星が見つかってから76年ぶりの歴史的決定に結びついたわけです。
今回決まった惑星の定義はあくまで太陽系についてですが、95年以降、太陽系以外でも200個以上の惑星が発見されています。いずれは宇宙全体の惑星の定義という議論も起きる可能性もあります。

 太陽系の姿は今後も天文学の進歩によって書き換えられていくのは間違いありません。その一つが太陽系はどこまで広がっているのかという範囲の問題。天王星、海王星、冥王星、カイパーベルトと新発見のたびに太陽系の端は遠くなっていきました。2003年には近いときでも76天文単位も離れた軌道を回る「セドナ」が発見されました。
さらに、最大で10万天文単位の果てに無数の小天体が、太陽系を包み込む巨大な球状の殻のように分布する「オールトの雲」があると推測されています。

地球近くまで来る彗星)の軌道を計算した結果、こうしたはるか遠くから飛んできたものがいくつか見つかり、その根拠となりました。このため「彗星のふるさと」とも呼ばれています。 新発見とともに論争や修正が起きるのは科学の常。謎の解明が立ち止まることはなく、太陽系はこれからも新たな姿を我々に見せるでしょう。さて、次はどんな発見が待っているのでしょうか。

ちなみに今回定義付けされた内容は下記です。
@太陽系の惑星とは
 ・太陽の周りを回る
 ・十分大きな質量を持つため、自分の重力でほぼ球状の形をしている
 ・自分が回る軌道とその周辺において、ほかの天体をきれいに
  なくして自分だけが目立つようになった天体
   水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個
A太陽系の「矮(わい)惑星(仮訳)」とは
 ・太陽の周りを回る
 ・十分大きな質量を持つため、自分の重力でほぽ球状の形をしている
 ・自分が回る軌道とその周辺において、ほかの天体をきれいに
  なくしていない天体
 ・衛星でない天体
    冥王星、セレス、2003UB313、(ほかにも候補あり)
B1・2に当てはまらない、太陽系の周りを回って衛星でない天体は『太陽系小天体(仮訳)」とする

参考:日経新聞2006.09.10 朝刊

 上は太陽系惑星のイメージ図です。「水・金・地・火・木・土・天・海」・・何かたりませんね〜!!

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冥王星が惑星から矮惑星に降格したこと。

 可哀相なことした・・、76年間我らの仲間だった冥王星が仲間はずれになった・・、嗚呼寂しい!

 すでにご存じのように、我ら冥王星が惑星から矮惑星に降格してしまいました。
今まで太陽系の惑星は「水金地火木土天海冥」だったのが、冥王星を外して「水金地火木土天海」の八個とする・・、先月、国際天文学連合の総会で惑星の定義が決まったからです。

 そもそもの原因は観測技術の向上で冥王星の様子が詳しくわかったためですが、冥王星の「降格」騒動は以前にもありました。国際天文学連合が冥王星を小惑星の一つとしても数えようと議論したのがきっかけでした。メディアで大騒ぎになったため、同連合は1999年2月にわざわざ「冥王星は惑星である」とあえて宣言したものです。

 なぜ冥王星はこれほど複雑な立揚に置かれているのでしょうか。日経新聞の記事から引用しながら触れてみましょう。

 もともと惑星は、夜空を彩る星座とは別の動きをする「惑う」星という意味から命名されており、科学的に定義されたわけではなかったのです。そして冥王星発見後に、太陽系のより詳しい姿が明らかになってきたことも背景にあるのです。

 冥王星は、第九惑星の存在を計算で予言していた米国の科学者ローウェルの意思を継いだ米アマチュア天文家クライド・トンボー(アマチュアだったんですね!)が1930年、ローウェル天文台(米アリゾナ州)で発見しました。当初は大きさが地球とあまり変わらないと考えられ、異論なく惑星と認定されたものです。

 ですがその後、大きさが月よりも小さいと判明しました。冥王星の直径は約2300キロメートルです(月の直径は3476Km)。そのまわりを直1200キロメートルの衛星「カロン」が回っています。冥王星の大きな特徴は、公転軌道です。247.8年という周期で公転しますが、冥王星の公転軌道は、ほかの惑星とは大きくちがっています。先ず@楕円を描き、Aほかの惑星の軌道に比べて約17度もかたむいています(ちなみに他の惑星はほぼ同じ公転面を周回しています)。そのため太陽からはなれているときは74億キロメートル、いちばん近いときには44億キロメートルになり、1979年〜1999年の間は海王星の軌道より内側に入っていました。。「カロン」とよばれる冥王星の衛星は、直径が冥王星の約半分もある大きなものです。冥王星との距離は約2万キロメートル。これは地球と月の距離との約20分の1以下なので、カロンの軌道は冥王星にとても近いことがわかります。冥王星とカロンは双子(ふたご)の星、二重惑星という説もあります。カロンは約6.4日の周期で冥王星を回っています。

 冥王星は宇宙船が訪れたことのない唯一の惑星です。たとえハッブル宇宙望遠鏡でも,遠すぎてその表面の特徴を分析することが出来ません。 構成物質についても、地球のような岩石でも、木星や土星のようなガスでもなく、冥王星だけ氷でできていることがわかっています。

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