What's New P4


●マグニチュードと震度の違い
 このところ地震に対する関心が高まっています。東海地震は駿河湾を震源域とする大地震
であり、東南海・南海地震は東海地震の震源域となる駿河トラフとつながる南海トラフが震源
域とされ、今世紀前半にも発生すると考えられています。
 今年は地震が多かったように思います。
 また、マンションの強度計算を偽って建築し、震度5強で倒壊の危険がある・・などと云われ
ています。
 ところでマグニチュードと震度の違いってなかなか解りづらいですよね。
 この違いは電球に例えてみると分かりやすいと思いますので紹介しましょう。
 電球には「W(ワット)」という値が書いてあります。この値は、電球がどれだけ電力を消費す
るかを示したもので、この値が大きいほど明るくなります(同じ種類の電球の場合)。

 しかし、実際に私たちの明るいとか暗いという感じ方は、自分のいる位置にどれだけ光が届
くかによって異なります。とても明るい道路の水銀灯でも、何kmも離れたところから見るとただ
の点にしか見えず、明るさは全く感じられません。
 反対に、小さな懐中電灯でも、顔に光を当てるととても明るくまぶしく感じます。このようなあ
る地点における明るさは、ワットではなく「ルクス」という単位で表します。

 さて、ここで地震に話を戻すと、ワットという単位がマグニチュードに、ルクスという単位が震
度にあたります。いくらマグニチュードが大きな地震でも、その地震が遠くで起こったものであ
れば、震度は小さなものになります。反対に、マグニチュードが小さくても、その地震を震源の
近くで感じれば、震度は大きくなります。
 つまり、マグニチュードというのは、地震の規模を表し、震度というのは、各地点において、ど
のくらいの大きさの揺れが届いたのかを示すものなのです。


●マグニチュードとエネルギー
 マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。2増えれば、エネルギーは32倍の32倍ですから1000倍になります。つまり、M8の巨大地震(1923年の関東大震災を引き起こした関東地震はM7.9)のエネルギーは、マグニチュード6の中規模の地震1000回分に相当することになります。

 では、マグニチュード8の地震のエネルギーとは、一体どのくらいなのでしょうか。
 例えば、おもりを持ち上げるときのエネルギーを考えてみると、M8の地震のエネルギーは7億トンのおもりを10km持ち上げるエネルギーに相当します。また、電力を例にすると、出力175万kWの発電所が1年間に発電する電力に等しいエネルギーです。これは、学校の教室で一般的に使われている40Wの蛍光灯なら約4400万本、約220万教室分の電灯をまかなえる電力です。

●マグニチュードの目安
 マグニチュードと一般的に呼ばれる地震の規模とは、次のような関係になっています。

       マグニチュード 呼び名
            8〜    巨大地震
            7〜    大地震
            5〜7   中地震
            3〜5   小地震
            1〜3   微小地震
             〜1   極微小地震

 ちなみにインドネシア・スマトラ沖地震はマグニチュード9.0と当初発表されましたが、実は9.15だったと云われています。ですからとてつもない大規模な地震だったようです。それでも1900年以降では第四番目だそうです。
 ちなみに阪神淡路大震災のマグニチュードは7.3でした。


 


マグニチュードと震度の違いってご存じですか?

 震度階級

         人間           屋内の状況            屋外の状況
0   人は揺れを感じない。
1   屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる。
2   屋内にいる人の多くが、揺れを感じる。眠っている人の一部が目を覚ます。 わずかに揺れる。
3    屋内にいる人の多くが揺れを感じる。恐怖感を覚える人もいる。 棚にある食器類が、音を立てることがある。 電線が少し揺れる。
4  

かなりの恐怖感があり、一部の人は身の安全を図ろうとする。眠っている人のほとんどが目を覚ます。

つり下げ物は大きく揺れ、 棚にある食器類は音を立てる。 座りの悪い置物が倒れることがある。

電線が大きく揺れる。歩いている人も揺れを感じる。自動車を運転していて揺れに気づく人がいる。

     5弱 

多くの人が身の安全を図ろうとする。一部の人は行動に支障を感じる。

つり下げ物は激しく揺れ棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の多くが倒れ、家具が移動することがある。

窓ガラスが割れて落ちるのがある。電柱が揺れるのがわかる。補強されていないブロック塀が崩れることがある。道路に被害が生じることがある。

     5強

非常な恐怖を感じる。多くの人が行動に支障を感じる。

棚にある食器類、書棚の本の多くが落ちる。テレビが台 から落ちることがある。タンスなど重い家具が倒れることがある。変形によりドアが開かなくなることがある。一部の戸が外れる。

補強されていないブロック塀の多くが崩れる。据え付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。多くの墓石が倒れる。自動車の運転が困難となり、 停止する車が多い。

     6弱 立っていることが困難になる。

固定していない重い家具の多くが移動・転倒する。 開かなくなるドアが多い。

かなりの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損・落下する。

     6強

立っていることができず、這わないと動くことができない。

固定していない重い家具のほとんどが移動・転倒する。戸が外れて飛ぶことがある。

多くの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損・落下する。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。

7  

揺れにほんろうされ自分の意志で行動できない。

ほとんどの家具が大きく移動し飛んでしまう。

耐震性のない多くのビルが倒壊する。

阪神淡路大震災の有名な写真です。

完全に崩壊したビルです。

★神戸市須磨区鷹取、長田区大橋、兵庫区大開等の市街地は震度7の記録があります。

What's New Topへ

マグニチュードと震度の話し。